今回は、流行りの1on1(ワン オン ワン)ミーティングについてです。
ただ。。。
全く意味をなしていない1on1を行っている人もいますので、1on1を正しく理解していただければと思います。
1対1で話をすれば1on1という解釈はやめて下さいね。
【目次】
- 1.1on1ミーティングとは?
- 1-1.1on1ミーティングの目的
- 1-2.1on1ミーティングの効果
- 1-3.1on1ミーティングで話すこと
- 1-4.1on1ミーティングを成功させるコツ
- 1-5.1on1ミーティングの注意点
- 1-6.1on1ミーティングのツール
- 1-7.まとめ
- 2.1on1ミーティングで成果の上がらない場合の原因と対策
- 2-1.1on1ミーティングが成果を上げられない原因
- 2-2.1on1ミーティングを成功させるための対策
- 2-3.1on1ミーティングを成功させるためのその他ポイント
- 3.1on1ミーティングの成功例と分析
- 3-1.具体的な行動
- 3-2.成功の要因
- 3-3.1on1ミーティング成功のポイント
- 3-4.まとめ
1.1on1ミーティングとは?
1on1ミーティングとは、上司と部下が1対1で行う定期的な面談のことです。週に1回から月に1回といったペースで行われ、部下の成長を促すことを目的としています。
1-1.1on1ミーティングの目的
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部下の成長を促す: 部下の悩みや課題を聞き出し、フィードバックを行うことで、部下自身が成長できる機会を提供します。
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信頼関係の構築: 上司と部下の信頼関係を築き、良好なコミュニケーションを促進します。
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組織への貢献度向上: 部下のモチベーションを高め、組織への貢献度を高めます。
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キャリア開発の支援: 部下のキャリアプランを聞き出し、キャリア開発を支援します。
1-2.1on1ミーティングの効果
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部下のモチベーション向上: 自分の意見が尊重されていると感じ、モチベーションが向上します。
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問題解決能力の向上: 課題を共有し、解決策を一緒に考えることで、問題解決能力が向上します。
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チームワークの強化: 上司と部下の連携が強化され、チームワークが向上します。
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組織全体の活性化: 部下の成長が組織全体の活性化につながります。
1-3.1on1ミーティングで話すこと
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業務に関すること:
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業務の進捗状況
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課題や悩み
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目標と達成状況
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求めているサポート
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キャリアに関すること:
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興味のある分野
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必要なスキル
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その他:
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会社への意見や提案
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プライベートな悩み
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1-4.1on1ミーティングを成功させるコツ
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定期的に行う: 定期的に行うことで、継続的な関係性を築くことができます。
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準備をする: 事前にアジェンダを作成し、ミーティングに備えましょう。
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傾聴する: 部下の話を遮らず、最後まで聞きましょう。
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共感する: 部下の気持ちに共感し、理解を示しましょう。
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フィードバックを与える: 具体的な行動を例に挙げ、客観的な視点からフィードバックを行いましょう。
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目標を設定する: 次回のミーティングまでに達成したい目標を設定しましょう。
1-5.1on1ミーティングの注意点
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評価の場ではない: 1on1ミーティングは、評価の場ではなく、成長を促す場です。
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答えを与えない: 答えを与えず、部下自身が考えることを促しましょう。
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一方的な会話にならない: 双方向のコミュニケーションを心がけましょう。
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形式的なミーティングにならない: 目的意識を持って、内容の濃いミーティングにしましょう。
1-6.1on1ミーティングのツール
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ノート: 話し合い内容を記録する
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ホワイトボード: アイデアを可視化する
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オンラインツール: 遠隔地にいる場合や、時間を有効活用したい場合に便利
1-7.まとめ
1on1ミーティングは、上司と部下の関係性を深め、部下の成長を促すための重要なツールです。定期的に行うことで、組織全体の活性化にもつながります。
よくある質問
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1on1ミーティングはどのくらいの頻度で行えばよいですか?
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週1回から月1回が一般的です。
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1on1ミーティングで話す時間はどのくらいですか?
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30分~60分が一般的です。
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1on1ミーティングは誰が準備すべきですか?
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上司と部下が共同で準備するのが理想です。
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1on1ミーティングで何を話すか悩んでしまいます。
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アジェンダを作成し、事前に準備しておくとスムーズに進みます。
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※アジェンダとは、会議やミーティングなどで、話し合う事項を事前にまとめたリストのことです。議題、議事日程とも呼ばれます。
2.1on1ミーティングで成果の上がらない場合の原因と対策
1on1ミーティングが思うように成果を上げられない場合、様々な要因が考えられます。ここでは、その原因と具体的な対策をいくつかご紹介します。
2-1.1on1ミーティングが成果を上げられない原因
- 目的が明確でない:
- 目標設定が曖昧だったり、上司と部下で目的認識が一致していない場合、ミーティングが漫然としたものになりがちです。
- 準備不足:
- アジェンダの作成や事前準備が不足していると、ミーティングがスムーズに進まず、時間を無駄にしてしまいます。
- 形式的な面談になっている:
- 形式的な面談になってしまい、部下の本音が引き出せていない可能性があります。
- 信頼関係が築けていない:
- 上司と部下の間に信頼関係が築けていないと、部下が本音を言えなかったり、意見交換が活発に行われません。
- フィードバックが不足している:
- 部下の行動や成果に対するフィードバックが不足していると、成長の機会が失われてしまいます。
- 頻度が不規則:
- 頻度が不規則だと、部下のモチベーションが維持できず、効果が薄れてしまいます。
2-2.1on1ミーティングを成功させるための対策
- 目的を明確にする:
- ミーティングの目的を明確にし、上司と部下で共有しましょう。
- 目的を達成するために、具体的な行動計画を立てましょう。
- 準備を徹底する:
- アジェンダを作成し、事前に準備を行いましょう。
- 部下の状況を把握し、事前に質問を準備しておきましょう。
- 傾聴を心掛ける:
- 部下の話を遮らず、最後まで聞きましょう。
- 共感的な態度で、部下の意見を尊重しましょう。
- フィードバックを具体的に行う:
- 具体的な行動を例に挙げ、客観的な視点からフィードバックを行いましょう。
- 強みを伸ばし、弱みを改善するためのアドバイスをしましょう。
- 目標を設定する:
- 次回のミーティングまでに達成したい目標を設定しましょう。
- 目標達成に向けた行動計画を一緒に考えましょう。
- 信頼関係を構築する:
- 定期的にミーティングを行い、コミュニケーションを密にすることで、信頼関係を築きましょう。
- 柔軟に対応する:
- 部下の状況に合わせて、柔軟に対応しましょう。
- 形式にとらわれず、自由に意見交換できる雰囲気を作りましょう。
2-3.1on1ミーティングを成功させるためのその他ポイント
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部下の意見を尊重する: 部下の意見を尊重し、共感することで、モチベーションを高めることができます。
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具体的な行動を促す: 抽象的な目標ではなく、具体的な行動を促すことで、目標達成に近づきます。
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ポジティブなフィードバックを心がける: ポジティブなフィードバックを与えることで、部下の自信を高めることができます。
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定期的に振り返りを行う: 定期的に1on1ミーティングの効果を振り返り、改善点を見つけていきましょう。
1on1ミーティングは、上司と部下が共に成長するための重要な機会です。 上記のポイントを参考に、より効果的な1on1ミーティングを実施し、部下の成長を支援していきましょう。
3.1on1ミーティングの成功例と分析
背景
Aさんは、入社3年目の若手社員です。
ポテンシャルは高いものの、目標設定が曖昧で、日々の業務に追われてしまい、成長が停滞しているように見えました。
上司のBさんは、Aさんの才能を最大限に引き出すために、1on1ミーティングを本格的に実施することを決意しました。
1on1ミーティング開始時
最初の数回の1on1ミーティングでは、Aさんは「特に困っていることはない」と答えることが多く、BさんはAさんの本音を聞き出すのに苦労しました。
そこで、Bさんは、Aさんの興味のある分野や、将来どのようなキャリアを歩みたいのかなど、より個人的な質問をするようにしました。
転機となった出来事
ある日の1on1ミーティングで、Bさんが「最近、何か面白いと思ったことはある?」と尋ねたところ、Aさんは「最近、〇〇という分野に興味があって、個人的にも勉強しているんです」と打ち明けました。
Bさんは、この発言に注目し、Aさんの興味のある分野について深く話を聞き、具体的な目標設定に繋げました。
目標設定と行動計画
Bさんは、Aさんと一緒に、具体的な目標を設定し、その目標達成のために必要なスキルや経験を洗い出しました。
そして、目標達成のための行動計画を立て、定期的に進捗状況を確認することにしました。
3-1.具体的な行動
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目標設定: 半年後に〇〇という資格を取得する
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行動計画:
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資格試験の勉強時間を週に5時間確保する
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資格試験対策のオンライン講座を受講する
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資格を持っている先輩社員に相談する
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進捗管理: 毎週の1on1ミーティングで、勉強時間や進捗状況を確認する
結果
Aさんは、目標に向かって積極的に行動し、半年後には見事資格を取得しました。
資格取得後も、Aさんはさらに成長意欲が高まり、新しいプロジェクトにも積極的に取り組むようになりました。
3-2.成功の要因
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個人の興味関心に基づいた目標設定: Aさんの興味関心に基づいた目標を設定することで、Aさんの内発的なモチベーションを高めることができました。
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具体的な行動計画: 目標達成のために、具体的な行動計画を立てることで、Aさんは迷うことなく行動に移すことができました。
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定期的な進捗確認: 定期的に進捗状況を確認することで、Aさんはモチベーションを維持し、目標達成に向けて努力し続けることができました。
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上司のサポート: Bさんは、Aさんの成長を常にサポートし、必要な時にアドバイスを送りました。
3-3.1on1ミーティング成功のポイント
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部下の話をよく聞く: 部下の意見を尊重し、共感することが大切です。
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具体的な目標設定: 抽象的な目標ではなく、具体的な行動目標を設定しましょう。
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定期的なフォローアップ: 定期的に進捗状況を確認し、必要に応じてサポートを提供しましょう。
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信頼関係の構築: 上司と部下の間に信頼関係を築くことが、1on1ミーティングを成功させる鍵です。
3-4.まとめ
このケースのように、1on1ミーティングは、部下の成長を促し、組織全体の活性化に繋がる重要なツールです。
部下の個性を理解し、その人に合ったサポートを提供することで、より大きな成果を上げることができます。