『トキシック・ポジティビティ:有害なポジティブさ』と言われるポジティブの強要は無自覚に人の心を大きく傷つけます。
『ポジハラ』『ポジティブハラスメント』の存在する会社からは、自ら考えることが出来る有能な人材が流出してしまいます。
ポジティブの何が悪い!
と、考えている人がいれば、その時点で怖い事です。
『無知は罪です』
知って下さい。ポジティブの強要の怖さを。。。
【目次】
- 1.「有害なポジティブさ(Toxic Positivity)」「ポジハラ」について
- 2.「有害なポジティブさ(Toxic Positivity)」「ポジハラ」が、なぜ有害なのか?
- 2-1.心の痛みを無視する
- 2-2.不健全なポジティブ
- 2-3.状況への対処を難しくする
- 3.有害なポジティブさの例
- 4.有害なポジティブさの影響
- 4-1.孤独感
- 4-2.自己肯定感の低下
- 4-3.ストレスの増加
- 4-4.精神的な健康への悪影響
- 5.健康的なポジティブさとは
- 6.トキシック・ポジティビティを行ってしまう人の心理
- 7.会社からトキシック・ポジティビティをなくす方法
1.「有害なポジティブさ(Toxic Positivity)」「ポジハラ」について
「有害なポジティブさ(Toxic Positivity)」とは、どんな状況でも常にポジティブでいなければならない、という過度な期待や圧力を指します。
一見、良いことのように思えますが、実際には、人の心の痛みや苦しみを軽視し、否定的な感情を抑制しようとする考え方です。
例えば、「大丈夫!きっとうまくいくよ!」「考えすぎだよ!」といった、状況に合わせた共感のない励ましが、有害なポジティブさにあたることがあります。
2.「有害なポジティブさ(Toxic Positivity)」「ポジハラ」が、なぜ有害なのか?
「有害なポジティブさ」や「ポジハラ」は、一見励ましの言葉のように聞こえますが、相手の心の痛みを無視し、無理にポジティブな感情を押し付ける行為です。
これにより、人は自分の感情を否定され、孤独感や自己肯定感の低下を経験し、心の健康を損なう可能性があります。
また、問題解決を妨げ、人間関係にも悪影響を及ぼすこともあります。
つまり、相手の状況や気持ちを理解しないまま、一方的にポジティブな言葉をかけることは、かえって相手を傷つけてしまうということです。
2-1.心の痛みを無視する
トキシック・ポジティビティは、どんな状況でも常にポジティブでいなければならないという過度な期待を押し付けます。
しかし、人は悲しみや怒りなど、様々な感情を抱くものです。
これらの感情を否定し、無理にポジティブな感情に置き換えようとすることは、心の痛みを無視することにつながります。
心の痛みを無視することで、人は自分の感情を表現できなくなり、孤独感や自己肯定感の低下につながる可能性があります。
また、長期的には心の病気を引き起こすリスクも高まります。
ポイント
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感情の否定: 悲しみや怒りなど、ネガティブな感情を否定することで、心の健康を損なう。
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孤独感: 自分の感情を理解してもらえないと感じ、孤独感を感じる。
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自己肯定感の低下: 自分の感情を否定され、自己肯定感が低下する。
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精神的な健康への悪影響: うつ病や不安障害などのリスクを高める。
2-2.不健全なポジティブ
2-3.状況への対処を難しくする
「有害なポジティブさ」は、一見励ましの言葉のように聞こえますが、実は相手を傷つける可能性のある言葉です。
例えば、「大丈夫、きっとうまくいくよ!」「考えすぎだよ」といった、相手の感情を軽視するような言葉は、有害なポジティブさに当たります。
また、「もっと笑顔で!」「そんなことでくじけるなんて」といった、無理に明るい感情を要求したり、相手の努力を否定するような言葉も同様です。
これらの言葉は、相手の心の痛みを無視し、状況を楽観的に見すぎているために、かえって相手を孤立させたり、自己肯定感を低下させたりする可能性があります。
4.有害なポジティブさの影響
トキシック・ポジティビティは、本人の心の健康だけでなく、周囲の人間関係にも悪影響を及ぼします。
例えば、常にポジティブでいなければならないというプレッシャーは、本人に強いストレスを与え、うつ病や不安障害などの心の病気を引き起こす可能性があります。
また、周囲の人に対して、自分の感情を表現することへの恐怖心を与え、コミュニケーションの障害となることもあります。
さらに、問題解決を妨げる可能性も考えられます。
ネガティブな感情を無視することで、問題の本質を見失い、適切な対処ができなくなるケースも少なくありません。
つまり、トキシック・ポジティビティは、個人の幸福だけでなく、社会全体にも悪影響を与える可能性があるのです。
4-1.孤独感
4-2.自己肯定感の低下
トキシック・ポジティビティは、常にポジティブでいなければならないという圧力をかけることで、自己肯定感を低下させることがあります。
なぜなら、人は様々な感情を抱く生き物であり、ネガティブな感情も自然なものです。
しかし、トキシック・ポジティビティは、これらの感情を否定し、無理にポジティブな感情に置き換えようとするため、人は自分の本当の気持ちを認められずに、自己否定に繋がってしまうのです。
例えば、「つらい」や「悲しい」といった感情を素直に表現すると、「もっと頑張ればできるよ」や「考えすぎだよ」と励まされるかもしれません。
しかし、これらの言葉は、本人の気持ちを理解しているわけではなく、ただポジティブな言葉をかけているだけだと感じてしまうことがあります。
結果として、人は自分の感情を否定され、自分はダメな人間だと感じてしまい、自己肯定感が低下してしまうのです。
また、トキシック・ポジティビティは、完璧主義を助長する側面もあります。常にポジティブでいなければならないというプレッシャーは、失敗を恐れる心を生み出し、自己肯定感をさらに低下させる原因となります。
まとめると、トキシック・ポジティビティは、自分の感情を否定し、完璧を求めることで、自己肯定感を低下させ、心の健康を損なう可能性があるのです。
4-3.ストレスの増加
4-4.精神的な健康への悪影響
トキシック・ポジティビティは、常にポジティブでいなければならないというプレッシャーを生み出し、精神的な健康に悪影響を及ぼします。
なぜなら、人は様々な感情を抱く生き物であり、ネガティブな感情も自然なものです。
しかし、トキシック・ポジティビティは、これらの感情を否定し、無理にポジティブな感情に置き換えようとするため、人は自分の本当の気持ちを抑え込むことになります。
自分の感情を素直に表現できない状況は、心の内にストレスを溜め込み、それがうつ病や不安障害などの精神的な疾患を引き起こす可能性を高めます。
また、常にポジティブな状態を維持しようと努力することは、精神的な消耗を招き、心のバランスを崩してしまうこともあります。
まとめると、トキシック・ポジティビティは、自分の感情を否定し、無理にポジティブな状態を維持しようとすることで、精神的な健康を損なう可能性があるのです。
5.健康的なポジティブさとは
トキシック・ポジティビティが全ての感情を無理やり肯定的に捉えようとするのに対し、健康的なポジティブさは、様々な感情を受け入れ、その上で前向きな行動へと繋げる考え方です。
例えば、失敗した時に「次はうまくいく」と楽観的に考えるだけでなく、「なぜ失敗したのか」を冷静に分析し、改善点を見つけるといった行動が伴います。
また、ネガティブな感情を否定せず、「今は辛いけど、いつか乗り越えられる」と自分に語りかけることも健康的なポジティブさの一つです。
健康的なポジティブさは、現実を直視しながらも、希望を持ち続け、成長へと繋がる力となります。
ポイント
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すべての感情を受け入れる
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現実を直視する
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行動に繋げる
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長期的な視点を持つ
一言で言うと、健康的なポジティブさとは、ありのままの自分を受け入れ、成長を促すための考え方です。