会社の同僚・先輩や上司、また営業先の担当者などに好かれたい・親近感を持たれたい!
誰もが思う事ですよね。
けど難しい。。。と、思っている方。
実は、そんなに難しい事ではないのです。
会社の同僚・先輩や上司は勿論、営業先の担当者やその上司にも通用する論理的に証明された心理学を使った方法があるのです。
この記事では、パート①として、心理学の『自己開示の法則』について説明させていただきます。
※次回のパート②を含めて、この心理学のスキルを使えば、同僚よりも不利なルート営業先を振り当てられても、全然、問題ありません。(経験談です)
【目次】
1.自己開示の法則とは?
自己開示とは、自分の考え、感情、経験などを他者に伝えることです。単に情報を伝えるだけでなく、自分の内面をさらけ出す行為であり、人間関係を築く上で非常に重要な要素の一つです。
この自己開示には、いくつかの法則や特徴があります。
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相互性: 相手が自分を開示してくれれば、自分も開示しやすくなるという傾向があります。これを「自己開示の返報性」といいます。
いきなり大きなポイントになりますが・・・
自分の先輩や上司、また営業先の担当者などとの会話の中で、意識して自分自身のプライベートな情報(出身地・部活・卒業校・奥さんや親の出身地・奥さんや親の卒業校・趣味など)を入れていきます。
人は、相手にプライベートな情報を教えられると自分も教えなければという心理が働きます。
これを『自己開示の返報性』といいます。
このスキルと次回の『類似性の法則』使いこなすことが出来れば、あなたは営業部に配属されてもトップクラスの成績を残せるはずです。
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段階性:
自己開示は段階的に深まります。最初は趣味や好きなものなど、比較的浅い内容から始まり、信頼関係が築かれるにつれて、過去の経験や悩みなど、より深い内容へと移行していきます。相手との関係性に合わせて、徐々に自己開示の深さを調整することが大切です。
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自己開示の選択性:誰に、何を、どれくらいの深さで自分のことを話すか、話す内容を選ぶということです。誰とでも全てのことを話すわけではなく、相手との関係性や状況によって話す内容を調整します。例えば、初対面の人には趣味の話をするけど、親しい友人には悩みを打ち明けるなど、状況に合わせて自己開示の度合いを調整することが重要です。
2.自己開示の効果
適切な自己開示は、以下の効果をもたらします。
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信頼関係の構築: 自己開示は、信頼関係構築の強力なツールです。自分の内面をさらけ出すことで、相手はあなたをより深く理解し、親近感を抱きます。これにより、お互いの間に信頼が生まれ、より深い人間関係を築くことができます。また、自己開示は相互作用を生み出し、相手も自分のことを開示しやすくなるため、より円滑なコミュニケーションが可能になります。
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コミュニケーションの円滑化: 自己開示は、コミュニケーションを円滑にする上で非常に効果的です。 なぜなら、お互いのことを理解し、共感することで、誤解が生まれにくくなり、より深いレベルでのコミュニケーションが可能になるからです。また、自己開示は、相手にも打ち明けやすくなる雰囲気を作り出し、より活発な情報交換を促します。結果として、円滑で豊かな人間関係を築くことができます。
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心の安定: 自己開示は、心の安定をもたらす効果があります。 自分の内面を言葉にすることで、もやもやしていた気持ちや考えが整理され、心のモヤモヤが晴れるような感覚を味わえます。また、心の奥底に隠していた悩みや不安を打ち明けることで、心の重荷を下ろすことができ、気持ちが楽になるでしょう。さらに、共感を得たり、アドバイスをもらったりすることで、自己肯定感が高まり、心の安定につながります。
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人間関係の拡大: 自分のことをオープンにすることで、共通の価値観を持つ人との出会いを増やし、新たな人間関係を築くきっかけになります。また、自己開示は、相手に安心感を与えるため、積極的に話しかけられるようになることも考えられます。様々な人とつながることで、視野が広がり、新たな経験や学びを得ることにつながるでしょう。
3.自己開示の注意点
自己開示には、注意すべき点もあります。
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過度な自己開示: 自分のことを全て話すのではなく、相手との関係性や状況に合わせて、少しずつ自己開示の度合いを深めていくことが大切です。過度な自己開示は、相手に負担をかけたり、信頼関係を損なったりする可能性があるため注意が必要です。プライバシーの保護や、相手の気持ちを尊重することも忘れないようにしましょう。
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相手の状況を考慮する: 自己開示は、相手との関係性を深める上で有効な手段ですが、相手の状況を考慮することも大切です。 相手の気分が優れない時や、忙しい時は、重い話を避け、軽い話題を選ぶなど、状況に合わせて自己開示の内容や深さを調整しましょう。また、相手の性格や価値観も考慮し、不快に思われるような話題は避けるようにしましょう。信頼関係を築くためには、一方的に話すのではなく、相手の反応を見ながら、コミュニケーションをとることが重要です。
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具体的な内容: 自己開示の効果を最大限に引き出すためには、具体的な内容を話すことが重要です。 抽象的な言葉ではなく、具体的なエピソードや感情を伴って話すことで、相手はより深くあなたのことを理解し、共感することができます。具体的な内容を話すことで、会話が弾み、より深い関係性を築くことができるでしょう。また、具体的な内容を話す練習をすることで、自分の内面を客観的に見つめ、自己理解を深めることも期待できます。
4.自己開示を成功させるために
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相手のことをよく観察する:
自己開示を成功させるためには、相手のことをよく観察することが非常に重要です。相手の表情、言葉の選び方、反応などから、その人が今どのような気持ちでいるのか、どのようなことに興味を持っているのかを推測することができます。
相手の状況や雰囲気に合わせて、自己開示の内容や深さを調整することで、より円滑なコミュニケーションが可能になります。 例えば、相手が疲れている様子であれば、深刻な話題ではなく、軽い話題を選ぶなど、相手の心に寄り添った自己開示が大切です。
また、相手の反応を注意深く観察することで、自分の自己開示が相手にどのように受け止められているのかを理解することができます。 相手が興味を示している話題であれば、さらに深掘りして話をするなど、会話の流れに合わせて柔軟に対応することが重要です。
相手の状況や反応を考慮しながら、自己開示を行うことで、より深い人間関係を築くことができるでしょう。
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共感の姿勢を示す:
自己開示を成功させるためには、相手への共感の姿勢を示すことが非常に大切です。
共感とは、相手の気持ちや考えを理解し、自分もそう感じられるかのように受け止めることです。 相手の話を遮らずに最後まで聞き、相槌を打ちながら共感の言葉をかけることで、相手は安心して自分のことを話すことができます。
「それは大変でしたね」「よくわかります」など、相手の言葉に呼応するような言葉を選ぶことで、相手は「自分のことを理解してくれている」と感じ、心の距離が縮まります。 また、相手の話を具体的に質問することで、より深く理解を示すこともできます。
共感の姿勢を示すことで、相手は安心して自己開示をしてくれ、より深い人間関係を築くことができるでしょう。
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少しずつ深めていく:
自己開示は、人間関係を深める上で有効な手段ですが、いきなり全てを話すのではなく、少しずつ深めていくことが大切です。最初からプライベートなことを話しすぎると、相手は警戒感を持つ可能性があります。
信頼関係が築けてきたと感じられるタイミングで、少しずつ深い話をしてみましょう。相手の反応を見ながら、自己開示の度合いを調整することで、より円滑なコミュニケーションが可能になります。焦らず、段階的に進めることで、相手との間に深い絆を築くことができるでしょう。
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具体的なエピソードを交える: 自己開示をする上で、具体的なエピソードを交えることは非常に大切です。 抽象的な言葉だけでは、相手はあなたの気持ちがピンと来ないかもしれません。しかし、具体的なエピソードを話すことで、相手はあなたの状況や感情をより鮮明にイメージし、共感しやすくなります。「最近、〇〇ということがあって、すごく悩んでいたんです」のように、具体的な出来事を話すことで、より深く自分を知ってもらうことができます。具体的なエピソードは、言葉による壁を打ち破り、相手との心の距離を縮めるための架け橋となるのです。
5.まとめ
自己開示は、人間関係を豊かにする上で欠かせない要素です。適切な自己開示を行うことで、信頼関係を築き、より良いコミュニケーションを図ることができます。ただし、過度な自己開示は避け、相手の状況を考慮しながら、少しずつ深めていくことが大切です。